イギリスでの良い想い出①
2年近くイギリスに住むと、良いことも悪いことも経験しました。今回は、その中で私の良い想い出についてご紹介します。
イギリスに到着したばかりのころ、家が見つかるまでAirbnbで2週間ほどお部屋を借りていました。
滞在していたお家には、イギリス人の50代の女性が一人住んでいました。お子さんが地方の大学に通っていて寮生活を送っているみたいで、お子さんが不在の間に空き部屋を貸し出しているようでした。
大家さんはとってもアクティブな方で、ボランティア活動に勤しんで常に忙しそうだったんですが、お家にいるときは夜ご飯をごちそうしていただいたり、一緒にお喋りをすることも多々ありました。
私は今までホームステイなどしたことがなく、この時初めてイギリス人のお家にお邪魔したので、とっても新鮮な気持ちでした。
まだ渡英したてだったので、ネイティブの英語ついていけなくて何となくで理解していたところもあったのですが、大家さんとのおしゃべりはとっても楽しかったです。
会話の中で、「なぜイギリスが好きなの?」と聞かれたことがありました。(これはイギリスにいると何度か聞かれる質問でもありますよね笑)
私は大家さんにこう答えました。
「古いものを大事にするイギリスの文化が好きなんです」
イギリスでは新しいものより古いものが好まれることがあります。特にお家は、古ければ古いほど価値が高かったりします。新しいものは新しいもので便利だし綺麗だからとてもいいんですが、古いものをずっと大事にする文化が私にはとても素敵に感じました。
そのことを大家さんに伝えると、座っているところの後ろの棚を指して、
「ここにあるすべての食器が私のおばあちゃんのものなの」
と教えてくれました。大家さんのおばあちゃんのものであれば、購入してから半世紀くらい経ってるかもしれないです。それを大家さんの代まで引き継いでいるなんて、すごいですよね。とてもきれいな食器だったので、手入れがきちんとされているのが分かりました。
年月が経っても、大事に使っているなんて本当に素敵ですよね。
それからも、最後の日まで快適に過ごさせていただきました!お家にはネコがいたので、癒されました…笑(実はそれが理由でこの家に決めたのですが…笑)
ここからが私が本当に記憶に残っている想い出なんですが、新しいお家に引っ越す当日、大家さんが選別にプレゼントをくれたんです…!
そのプレゼントが、フォトフレームでした。それも、大家さんのおばあちゃんの持ち物です。
ちょうど上にある写真のようなフォトフレームだったんですが、まさかそんな大事なものをいただけるなんて思ってなくて本当にびっくりしました!
しかも、いただいたものは100年くらい経っているものだそうです。家族に引き継がれているものを、私が引き継げるなんてなんだか不思議だなあと思いつつも、とっても嬉しかったです。
より一層、イギリスがそして古いものを大事にするという文化が、大好きになりました!私にとって、一生忘れられない想い出です。
フォトフレームにどんな写真をいれるか、考え中です。
Photo by Lindy Baker on Unsplash
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